35歳でガンになるなんて

35歳で大腸がんステージ4。生きた証をここに残します。

腹腔鏡手術は体への負担が少ないとはいえ

 

それなりに痛いです。

そりゃ体を切ってる訳ですから。

 

目覚めるとお腹に5個の穴が空いていました。

手術の晩はICUで過ごしました。

 

翌日から一般病棟に戻りましたが、咳をするとお腹が痛いこと以外は普通に過ごせました。

花粉症じゃなくて本当に良かったと思います。

 

いかに咳をしないか、全集中して過ごしていました。

 

二、三日経つと歩いてくださいと言われ、痛みを我慢しながら病棟を歩いていました。

 

どうやら術後の大腸の癒着を防ぐためには体を動かすのが良いのだとか。

癒着が酷いと腸閉塞とかになるよとビビらされ、少しでも歩くように努力しました。

 

じっとしていると腸が壁に張り付いていくような恐怖を感じていました。

 

I 0日ほどで退院しましたが、病院での生活は退屈でした。離乳食のような食事、笑えない腹筋、Wi-Fiのない病室とかさむ通信料。

 

退院後も試練は続き、何も知らない我が娘3歳は寝相が悪く、何度も傷口を蹴られました。

その度に悶絶し、娘を叱ろうかと思いましたが、寝顔を見るとそんな事もできず、黙って目を瞑るのでした。

 

しばらくして病院から摘出したガン細胞の検査結果を聞きに行きました。

 

結果はかろうじてステージ2…

 

私のガンは腸の壁をギリギリ破ることなく、リンパ節への転移はありませんでした。

 

ただし、付近の血管にガン細胞が確認されました。

 

ステージ2のハイリスク。

 

本来、ステージ2なら術後の抗がん剤治療はしないのですが、医師からは抗がん剤治療を勧められました。

 

これは血管にのって他臓器への転移のリスクがあるからです。


ただし抗がん剤治療の期間は4クールで良いんだと…

それ以上やっても大きな効果はないと言われました。さらに予防的に使う抗がん剤の効果は2割ぐらいの人にしか効果はないらしい。

 

やらないという選択肢もある。

 

辛い副作用に苦しんで、自分に効果が出るか分からない抗がん剤を試すよりも今まで通りの生活を選ぶ…自分が70歳ならそうしたかもしれない。

 

けど私は35歳であり大切な家族いて、娘のこれからをまだ見ていたいのです。その可能性を少しでも上げることが出来るなら何でもやろうと思いました。

 

だから4クールぐらい余裕だなと思えました。

 

この時は…